詩、写真、まだ見ぬ風景

仕事終わりに、東京都写真美術館

「建築×写真」展を観てから、吉増剛造の詩集を買って、カフェで固くて美味しいパンをかじりながら読んだ。

「アドレナリン」という詩が気に入った。「小川は囁く。」

  

ほんとうは、吉増さんのドキュメンタリー「幻を見るひと」が観たかったのだけど、

残業で(ひどい!)間に合わず。

京都の地霊と詩人のエネルギーがどう共鳴するのか、映像でみたかったな。

 

ただ、「建築×写真」展、おもしろかった。

伊勢神宮の正殿の、白石に立つ柱が、宙に浮いているかのようにとても軽々としていると同時に、確実にずっしりとした重みを持っていて、

ああここは神様のいるところだ、と感じた。

宇和島白川郷など日本の山深いところ、あるいはイタリアの山村に、斜面にへばりつくように建てられた家々にも、

土地と共存して日々を生き抜いてきた人々の歴史と凄みが見える。

しばらく、イタリアに思いを馳せた。

アッシジの、山奥に建てられた石造りの質素な教会で、お祈りをするのが私の夢の一つだ。キリスト教徒ではないのだけど。

 

それにしても恵比寿の夜はすごい!(クリスマス前だからか?)

雰囲気が良すぎて異世界のよう。

BLICK ENDから駅までの帰り、道端の青のイルミネーションが身体にまとわりついてくるようで、

くらくらしたから、

音楽をききながら、普段より一層ゆっくり歩いた。